「あにょどんのデコンじる」という話。 ~新橋心療内科コラム

「あにょどんのデコンじる」という昔話をご存知でしょうか。

「あにょどん」は「兄」。「デコンじる」は「大根汁」のこと
すなわち「兄の大根汁」という昔話です。

昔々、ある村に兄弟が住んでいました。
弟は働き者でしたが、兄は働かず、何もしないニートでした。

この二人の大好物は、弟が作った「大根汁」。
やわらかく煮た大根を食べるのが大好きでした。

あるとき兄は、自分でも作って食べてみたいと思い、大根を水といっしょに鍋に入れてみました。

当然、大根はいくら待っても「冷たくて硬いまま」。
そのため兄は困っていました。

すると弟は言いました。

「火にかけてから、草刈りをするんじゃ。すると草刈りが終わると、おいしい大根汁になっとる」

兄は言われた通りに火にかけて、草刈りをしました。
するとたしかにその通りに、おいしい大根汁ができていたのです!

それからというもの、兄は大根汁を火にかけてから、毎日一生懸命草刈りをするようになりました。

結果、兄と弟の家はどんどん栄えていき、二人はしあわせに暮らすようになりました。めでたしめでたし。

………いかがでしたでしょうか。

言うまでもなく、大根汁ができたのは、草刈りと無関係に、時間が経ったからです。

でも兄はアホ…もとい、知的に穏やかだったから、分かりませんでした。

単に「草刈り」で大根が柔らかくおいしくなる、と学んだのです。

確かに間違ってるけど、そこに何かいけないことがありますでしょうか。

実際、世の中のすべてのことは、一朝一夕で完成するわけではありません。

時には時間を経たせたり、根気よく何かを続けなくてはいけません。

でもそのときに、この「大根汁」のように、決して焦ることなく、その小さな行動の中に喜びや楽しみを見出したりして、
「時間」をまったり受け入れられると最強。

そうすると、結果的に一番たくさん、いいものを収穫できますよ。