確信度を考えろ、という話。~新橋心療内科コラム

人は不安になったとき、自分の頭に浮かんだ考えを「事実」のように感じてしまうことがあります。

仕事で大きなミスをすると、
「もう信用を失った」

LINEの返信がなかなか来ないと、
「嫌われたのかもしれない」

人間関係でうまくいかないことが続くと、
「自分は誰からも好かれない」

その瞬間は、本当にそうとしか思えなくなります。
そんなときに試してほしいのが、その考えに「確率」をつけてみることです。

たとえば、

「今回のミスで完全に信用を失った」

と思ったら、

「これが正しい確率は何%だろう?」

と考えてみる。

最初は「90%!」と思うかもしれません。

でも少し考えると、

「いや、今までちゃんと仕事してきたし……70%くらい?」

「上司から何も言われてないし、50%かも」

と変わってくることがあります。

大切なのは、正確な数字を出すことではありません。

「100%間違いなくそうだ」

という状態から、一歩離れて考えることです。

私たちの頭の中には、事実だけでなく、予想や思い込みもたくさん混ざっています。

「絶対に失敗する」
「きっと嫌われている」
「もう取り返しがつかない」

そんな言葉が頭に浮かんだら、

「本当に100%?」と問いかけてみる。
「もしかしたら違うかもしれない」と思えるだけでも、心に少し余白が生まれます。

不安なときほど、自分の考えを100%信じない。

それだけでも、悩みに飲み込まれにくくなるのかもしれません。

今回の話、何か少しでも参考になることがあれば幸いです。
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。

(完)