不安が人を成功させる、という話。~新橋心療内科コラム

何かトラブルや挑戦を前にして不安に襲われたとき、
無理やり「大丈夫!なんとかなる!」とポジティブになろうとするのは得策ではありません

むしろ、「不安を感じてはいけない」「いつも前向きでいなければならない」という思い込みこそが、
あなたのメンタルを追い詰め、本来持っているパフォーマンスを下げてしまう原因になっていることすらあるのです。

実は、心理学や行動科学の世界では「不安」という感情が持つ凄まじいメリットが数多く立証されています。

それを裏付ける有名な研究の一つに、心理学者のミシェル・クラルクス教授らの調査があります。

学生たちの「不安の強さ」と「学績・パフォーマンス」の関係を追跡調査したところ
なんと「不安が強い人ほど、日頃からたくさんの努力を重ねるため、最終的な成績が良くなる傾向がある」という結果が出たのです。

心理学ではこれを『防衛的ペシミズム』と呼びます。

「最悪の事態が起きるかもしれない」と事前に不安を感じるからこそ、
人間は入念に準備をし、何度も見直しを行い、失敗のリスクを徹底的に潰そうと行動します。

ここから分かるように、不安を感じているということは
それだけあなたが自分の人生や目標に対して真剣に向き合っているという証拠です。

自分の不安をしっかり認めてあげた上で、その感情を「具体的な行動」に変換してあげましょう。

今回もここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。

(完)