お礼を言わないと後でソンするという話。~新橋心療内科コラム

誰かに親切にしてもらったり、ちょっとした手伝いをしてもらったとき、ついかる〜く流してしまっていませんか?
「別に大したことしてもらったわけじゃないし」と心のどこかでそんな風に思って
「当然の顔」をしているとしたら、精神科医として言わせてください。
めちゃくちゃ損してます。それどころか、後から自分の首を絞めることになりますよ。
ペンシルベニア大学ウォートン校の著名な心理学者、アダム・グラント教授らが行った有名な実験で、驚くべきデータが出されています。
被験者にちょっとした手伝いをお願いしたあと、グループを2つに分けました。
- Aグループ:手伝ってもらった後に「心からの感謝」を伝えた
- Bグループ:感謝を伝えずに、そのまま軽く済ませた
その後、さらに別の新しい頼み事をした際、相手が「いいですよ!」とOKしてくれた協力率はどうなったと思いますか?
なんと、お礼を言われなかったBグループの協力率はわずか32%にとどまったのに対し、
全力でお礼を言われたAグループの協力率は66%にまで跳ね上がったのです。
数値にして「約2倍」の差です。
人間は、「自分の存在や行動を認めてもらえた」つまり感謝された!と感じると、
脳内で強い快感と貢献感が生まれ、相手に対して「またこの人の力になってあげたい!」という強烈な返報性の心理が働きます。
逆にお礼を言わず、やってもらって当然という顔をする人は、
周囲から知らず知らずのうちに「もうあの人のために動くのはやめよう」と見放され
いざ困ったときに誰も手を差し伸べてくれない「後から苦しむ人生」を自ら作ってしまうわけです。
この心理テクニックを日常に取り入れるだけで、
あなたの周りには自然と味方が増え、メンタルも驚くほど安定するようになるはずです。
今回もここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。
(完)



