短い会話でも人は幸せになれるという話。~新橋心療内科コラム

◆ 「誰とも話していない日」が、あなたのメンタルを削る理由
仕事や休日にふと気づくと、「今日、誰ともまともなコミュニケーションを取っていない」という日、ありませんか?
「一人で気楽だし、誰にも気を遣わなくて最高!」と思える日なら良いのですが
なぜか夕方や夜になると、理由のない孤独感や、どっと重い疲労感が押し寄せてきたりします。
人間にとって「会話ゼロ」の状態は、私たちが思っている以上にメンタルを削っていきます。
でも安心してください。
ほんの数十秒の「短い会話」があるだけで、私たちの脳は勝手に幸福感を感じるようにできているんです。
◆ 心理学が明かした「挨拶程度の会話」の凄まじい効果
「挨拶とか世間話程度で、そんなに心が変わるの?」と思うかもしれません。
しかし、心理学の世界では「社交的な繋がり」がもたらす幸福度について、非常に興味深いデータが出ています。
サセックス大学の心理学者ギリアン・サンドストローム博士らが、242名の大学生を対象に行った有名な調査があります。
彼女らは参加者の日常的なコミュニケーションの頻度と幸福度の関係を細かく追跡しました。
その結果、親しい友人や家族との深い会話だけでなく、
「カフェの店員さんや通りすがりで出会う知人との、ほんの短い会話」であっても、それを行うだけで人の幸福感が明らかに上昇することが判明したのです。
心理学ではこれを『弱い繋がりの力』と呼びます。
人間は進化の過程で、集団の中で安全を確保してきた生物です。
そのため、相手が誰であれ「誰かと意思疎通が取れた」という感覚を得るだけで、
脳が「安全だ」と認識し、オキシトシンなどの安心感をもたらすホルモンが分泌される仕組みになっています。
孤独だと感じた日はぜひ、少し外に出てスーパーやコンビニに行ってみることをおすすめします。
そんなこんなで、ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。
(完)



