人間には「小さな目標」しか意味がないという話。~新橋心療内科コラム

なにかをやろうとしても三日坊主で終わってしまうのは、
あなたの根性が足りないからでも、意志が弱いからでもありません。
単に「目標の立て方がダメすぎるから」です。
「目標は大きく持った方がモチベーションが上がるのでは?」と思う方も少なくありません。
しかし、心理学や脳科学の世界では、目標が大きければ大きいほど、人間の脳は行動を起こせなくなることが分かっています。
人間の脳は、基本的に「変化」や「大量のエネルギー消費」を強烈に嫌う性質を持っています。
そこに「今から1時間集中!」とか「レポートを完成させる!」といった巨大な目標を突きつけられると
脳はそれを巨大なプレッシャーと認識して危険信号を鳴らします。
結果として、脳はわずか数秒で「やらない理由」や「言い訳」をでっち上げ
あなたをスマホいじりや二度寝といった安全でラクな現状へ引き戻そうとするわけです。
だからこそ、目標を立てるときに最も大切なルールは、すべての目標を「とにかく小さく短く」することなのです。
そう、「1秒」も気合を入れる必要がないようなことでOK。
「意味ないじゃん!」と思うかもしれませんが、ここが人間の脳の面白いところです。
心理学ではこれを『作業興奮』と呼びますが、
人間は「始めるまで」が一番エネルギーを使い、「一度始めてしまった行動はそのまま続けたくなる」という性質を持っています。
エンジンさえかかってしまえば、脳は勝手に集中モードに入っていくのです。
一番難しいのはゼロからイチにする最初の一歩だけであり、その一歩を極小にするのが最大のコツなんです。
そんなこんなで、ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。
(完)



