新橋心療内科ゆうメンタルクリニックコラム「婚活のプロと受験のプロ」
ふと思うのですが。
なんかよく「婚活のプロ」さんが、 「お前程度がそんなの高望みだ、現実を知れ、結果こういう方向に妥協しろ」 と発言するのを見るのですが。
たとえば 「受験のプロ」が「お前がそんな大学目指すの高望みだ、こっちの五流大学にしろ」って日常的に言ってたらそれはもうプロなのかなぁ?
と思ったりするのです。
いえ、「結婚」をゴールにしたら、確かにまぁ、現実を知らしめ、妥協させるのが一番かと思うのですが。
ただ実際、結婚相談所の「結婚退会率」は、だいたい10%くらい、という話も聞きます。
おそらくですが、「結婚したければこれくらい理想を下げろ」と言われた人が、「そんなんだったら、結婚しなくてもいい」と思って、あきらめてしまう可能性も結構高いのではないだろうか、と思ったりします。
実際に結婚って、一生モノですよね。いえ一生モノではない人も多々いると思いますけども、基本的には。はい。
特にそれこそ「食事を一生で一回しか食べられない」として、果たして妥協した食べ物で済ますのか。
それであれば、あえて「今は食べない」ことによって、「未来にはもっといいものが手に入るかも」という希望の中で生きる、という方がずっといい、と思う人も多いかもしれません。
いえもちろん合理的に考えれば、未来になれば、もっともっと老いていくわけで、その結果、さらにいい食べ物(相手)が手に入る可能性はさらに少なくなってしまうわけですが……。
ただ人間は、未来についてなんだかんだ楽観的なので、重ねて「こんな相手しか選べないなら、今は結婚しない」と思う人も多々いるかと思います。
そして案の定、結婚できないまま老いていってしまう…というわけです。
なので個人的に、ネットでよく拝見する「結婚相談所の人が言うダメ出しや妥協のススメ」みたいなのって、結果的に婚姻率をさらに下げてるだけなんじゃないのだろうか、と思うのです。
いえもちろん、ネットで話題になるのはごく一部で、実際の方はもっと色々な施策を打ち出されてると思うのですが。
何にせよ個人的には、塾における受験指導のように、少しでも、一つでも、変えられるものを変えていくのがいいように思えます。
もちろん若さは変えられません。
しかしファッションにしても、ダイエットにしても、ビジュアルを若々しくすることはできます。
また年収はそう簡単には変えられないかもしれませんが、今からでも副業を始めることもできます。
また婚活をはじめ、人間関係において最重要であるコミュニケーション能力は、学習によって少しずつでも変えられます。
このあたりを、とにかく全員に叩き込んでいくのは最重要ではないかな、と考えます。
そこでふと結婚相談所の人に戻すのですが、よくネットである「相談者を一刀両断!」みたいな相談所の人が、人当たりのいいコミュニケーションを実践しているとは到底思えず、その方のもとにきた相談者さんたちが、スムーズなコミュニケーション能力を得て、少しでもいい相手を見つける未来がなおさら見えず、相談所の未来ってあらためてハードなんじゃないかと思う次第でした。
切ない結論になりつつも、ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。
(完)



