脳内マッチョのススメ。 ~新橋心療内科コラム

イヤなことが起きたとき、頭の中でひとりの「マッチョ」を育ててみてください。

仕事で怒られた。
人間関係でイヤなことを言われた。
予定通りにいかず、イライラした。

そんなとき、脳内マッチョはこう考えます。

「おっ、今日もいい負荷が来たな!」

そして、そのストレスをダンベルのように持ち上げている姿を想像してみるのです。

「くぅ〜!効いてる効いてる!」
「この負荷、成長するぞ!」

もちろん、本当につらい出来事を無理やり「いいことだった」と思い込む必要はありません。

筋トレだって、重すぎる負荷をかけ続ければ身体を痛めてしまいます。
心も同じで、本当につらいときは休んだり、誰かに助けを求めたりすることも大切です。

ただ、日常で起こるちょっとした失敗やストレスなら、

「最悪なことが起きた」

だけではなく、

「またひとつ経験値が増えた」

と捉えることもできます。

実際、心理学には、ストレスそのものだけでなく「ストレスをどう捉えるか」が、
私たちの感情や行動に関係するという考え方があります。

「こんなことが起きるなんて、自分はツイてない」

と考えるのか、

「まあ、脳内マッチョの筋トレにはなったな」

と考えるのか。

起きた出来事は変わらなくても、その出来事を背負う心の重さは少し変わります。

だからイヤなことがあった日は、頭の中でマッチョにダンベルを渡してみてください。

「今日のストレス、お願いします」

きっと脳内マッチョが、

「任せろ!これでまた強くなれる!」

と、元気に持ち上げてくれるはずです。

人生でイヤなことを完全になくすのは難しいもの。

それなら、ときにはそのイヤなことさえ「心の筋トレ」に変えてしまう。

そんな少しふざけた考え方を持っておくことで、毎日のストレスもほんの少し軽くなるのかもしれません。

今回の話、何か少しでも参考になることがあれば幸いです。
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。

(完)