最初の3秒で笑え、という話。~新橋心療内科コラム

人と初めて会ったとき、私たちは相手のことをほとんど知らないはずなのに、
「なんだか優しそうな人だな」
「ちょっと怖そうな人かも」
と、あっという間に印象を作ってしまいます。
実際、心理学の研究でも、人は相手の表情などから、
非常に短い時間で第一印象を形成することが知られています。
ただし、「必ず3秒で決まる」「一度決まった印象は変わらない」というわけではありません。
それでも、最初に抱いた印象が、その後の相手の見方に影響することはあります。
心理学には「初頭効果」という考え方があります。
これは、最初に与えられた情報が、その後の判断や記憶に比較的強く影響することがある、というものです。
たとえば、初対面でニコッと笑ってくれた人には、
「感じのいい人だな」
という印象を持ちやすくなります。
すると、その後の会話でも相手の言葉を好意的に受け取りやすくなり、
自然とこちらも笑顔になったりします。
逆に、最初から無表情で接してしまうと、
単に緊張していただけなのに「冷たい人なのかな」と誤解されてしまうこともあります。
そこでおすすめしたいのが、「人と会った瞬間に微笑む」という習慣です。
イメージとしては、サムライの斬り合いです。
相手が現れた瞬間、迷わず抜刀!
……ではなく、迷わず笑顔!
「こんにちは!」と声をかけるのと同時に、口角を少し上げてみるのです。
別に満面の笑みを作る必要はありません。
ほんの少し、柔らかい表情を意識するだけでも十分です。
もちろん、笑顔ひとつで必ずモテるわけではありません。
しかし、相手に安心感や親しみやすさを伝えるきっかけにはなります。
そして何より、笑顔は特別な才能も、お金も必要としないコミュニケーションの方法です。
会話が上手でなくても、面白い話ができなくても、最初にニコッとすることなら練習できます。
人間関係をよくするために、難しい心理テクニックを覚える必要はありません。
まずは、誰かと目が合った瞬間に微笑むこと。
その小さな習慣が、あなたの印象を少しずつ変えてくれるかもしれません。
今回の話、何か少しでも参考になることがあれば幸いです。
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。
(完)



