朝に気分良く起きるための秘訣。~新橋心療内科コラム

朝、目が覚めた瞬間から、

「ああ、今日も仕事か……」
「まだ眠い……」
「なんだか憂うつだな……」

と思ってしまうことがあります。

まだ一日が始まったばかりなのに、これでは少しもったいないですよね。

実は、朝の気分をよくするためには、前日の夜の過ごし方も大切です。

たとえば、眠る直前まで仕事の失敗を思い出したり、明日の予定を心配したりしていると、
気持ちが落ち着かず、寝つきが悪くなることがあります。

そして、十分に休めなかった翌朝は、気分も沈みやすくなってしまいます。

もちろん、眠る前に考えたことが、そのまま翌朝の最初の考えになるとは限りません。

ただ、眠る前の気持ちを整えることは、
睡眠の質や翌朝の気分にとってプラスになる可能性があります。

そこでおすすめしたいのが、眠る直前に「いい気分!」と自分に言い聞かせることです。

「今日も一日、よく頑張った!」

「布団が気持ちいい!」

「いやあ、いい気分だなあ!」

こんなふうに、ちょっと大げさなくらい、自分に声をかけてみるのです。

心理学には、物事の捉え方を変える「認知的再評価」という考え方があります。

たとえば、「今日は失敗ばかりだった」と思う代わりに、
「失敗もあったけど、ちゃんと一日を乗り切った」と考えてみる。

起きた出来事は変わらなくても、そこにどんな意味を見いだすかによって、気持ちが変わることがあります。

眠る前も同じです。

イヤなことを延々と思い返すより、
今日あった小さなよいことに目を向けてみる。

「ご飯がおいしかった」

「好きな動画を見られた」

「今日も無事に布団に入れた」

そんな些細なことでも十分です。

もちろん、つらい日に無理やり「最高の一日だった!」と思い込む必要はありません。

そんな日は、「今日もお疲れさま。今はゆっくり休もう」と自分に声をかけるだけでもいいのです。

ポイントは、一日の最後を、自分へのダメ出しだけで終わらせないことです。

明日の朝を気持ちよく迎えたいなら、
まずは今夜の自分を少しだけご機嫌にしてあげる。

布団に入ったら、ぜひ心の中で唱えてみてください。

「いい気分ー!!」

そのひと言が、眠る前の気持ちを少し軽くしてくれるかもしれません。

今回の話、何か少しでも参考になることがあれば幸いです。
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。

(完)