「自分はSだから」という人に伝えたい。~新橋心療内科コラム

職場や飲み会などで、他人に無神経な暴言を吐いたり、意地悪な言い方をしておいて、こんな免罪符を使ってくる人っていませんか?

そもそも「Sだから」という言い訳で人を傷つけるのは、完全に筋違いです。

自分の配慮のなさを「キャラ」のせいにして誤魔化しているだけに過ぎないんですよね。

しかし、心理学や人間行動の観点から見ても、
本物のサディズム(S気質)と「単なる失礼な人」の間には、天と地ほどの差があります。

そもそも本来の「S」とは、お互いの信頼関係のうえで成立するプレイやコミュニケーションの概念です。

相手が何に喜び、何を嫌がるのかを誰よりも繊細に察知し、
相手のリアクションを見極めながら「ギリギリの心地よい刺激」を与える。

一方で、相手が嫌がっているのに配慮のない暴言を吐き、場の雰囲気を凍りつかせる人はどうでしょうか。

そこには相手への観察も、信頼関係も、優しさも1ミリもありません。
ただ自分の不満や攻撃性を撒き散らし、相手に甘えて「Sだから許して」と自己弁護しているだけ。

それはSなのではなく、単なる配慮が足りない人あるいはただの性格が悪い人なんですよね。

そういうひとには「それ、ただの暴言ですよ」と心の中でスルーして、そっと物理的・精神的な距離を置く。

それが一番です。

今回もここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。

(完)